オタクの時代の終焉 #2

オタク産業は既に飽和し寡占状態にあるとはいえ、今後しばらくはこの状態が続くだろう。既に飽和し寡占状態に陥った市場に新規参入するのは、労多くして実りが少ない。従って、多くの人々は、この状態を甘受した上で、その枠内でよりよい生の模索をしつつ生きるのだろう。となると、どうなるのか? 今は、Googleが知の結集ツールとしての役割を担っているが、そのうちコンテンツを提供する側の劣化が始まる。googleは、自動的に優良なコンテンツをピックアップするのに役立つが、ピックアップする側(つまりgoogleユーザー)の質が低下してくると、つまらない情報ばかりがピックアップされることになる。ピックアップする側が劣化し、コンテンツそのものも劣化してくると、そのうち ただのゴミ溜め、衆愚ツールと化してしまう。
参入者の質的低下がシステムの劣化を招く。この構図は、市場経済システムの劣化と同じだ。市場経済システムより参入障壁が低い分、劣化も早いのではないかと予想する。オタクの時代も そう長くは続かないだろう。