2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

山郭公

古今和歌集の部屋より いつの間に 五月来ぬらむ あしひきの 山郭公 今ぞ鳴くなる (読人知らず) 夏の歌は、郭公(ホトトギス)がよく出てくる。 「巻三 夏歌」は、34首しかないが、そのうち28首に"郭公"が登場する。 つまり、"郭公"が登場しない歌は、6首だけ…

モーツァルトとストラヴィンスキー

我が息子は小2だけど、ストラヴィンスキーが好き。特に好きなのは、「春の祭典」。いつも鼻歌を歌っている。一方、モーツァルトとかは聴かせたことがない。順番的には、古い方から新しい方へ聴かせるのが順当だ。まず、純粋な和声の世界を味わせてから、よ…

夏の歌

古今和歌集の部屋より 我が宿の 池の藤波 咲きにけり 山郭公 いつか来鳴かむ (読人知らず) 百人一首より、語呂が似ている歌 高砂の をのへの桜 さきにけり 富山のかすみ たたずもあらなむ 状態を描写し、それに続く願望の表明とか推量とか。 こういう歌は…

Bustpher Jones more..

バストファージョーンズの歌は、見事に韻を踏んでいる。 ミュージカルソングだからあたりまえかもしれないけど、ちょっと感動する。 韻の踏み方は、小節番号毎に書くと、こんな感じ。 1−2 3 4 5−6 7 8 └───────┘ 9−10 11 12 13−14 15 16 └───────┘ …

春の終わりに

古今和歌集の部屋より 惜しめども とどまらなくに 春霞 かへる道にし たちぬと思へば (在原元方) 濡れつつぞ しひて折りつる 年の内に 春はいくかも あらじと思へば (在原業平) 初春の歌を見始めたと思ったら、気がついてみるともう春の終わりだ。時の経…