サンバカーニバル

数年前(十数年前かもしれない)、地元のサンバカーニバルのチラシを見て仰天した。
「え、これ日本人だろ? 日本人の一般市民がこんな格好で衆人環視の中で踊るのか?」ブラジル人のダンサーが招かれて踊ることには、なんら抵抗がない。だってそれが彼らの民俗行事の衣装なのだから。最近ではインターネットが発達している所為で、静止画でも動画でも各地のサンバカーニバルの様子が見れる。そういう状況が数年続くと、もはや当たり前になってしまった。これは、お祭りなのだ。祭りの際に男性が下帯姿を晒すように、サンバカーニバルでは、女性がこういう格好を晒すのだ。公衆浴場では全裸が当たり前のように、サンバではこの格好が当たり前なのだ。そのように思うと、もはや日本人がサンバダンサーの衣装を着けて踊ることに、さして違和感を抱かなくなってしまった。
このようにして、私の感覚は時代と共に大きくずれていくんだろうなぁと思う。
流行を追うことを拒否している私でさえ これだけの影響を受けるのだから、ましてや流行を追うことを信条としている人々に対しては もっと大きな影響を与えているのだろう。